もふふの養生記録@うつを克服した話

すこやかに生きたいひつじ。こころもからだも元気になりたい人を応援。高校生でうつ→生活習慣を変えて病院に行かずに克服。中医学の養生実践中。山に登ります。もふふがうつを克服した話連載中!

LGBTだけど理解してほしいわけじゃない!

 

こんにちは、もふふです。

 

しょっぱなからうそつきました!!!

わたしはLGBTではありません!!!!!ごめんなさい!!!!!

でも100%うそってわけではないんです。許してください。LGBTではないけど、「セクシャルマイノリティ」「ジェンダーマイノリティ」ってやつには含まれるみたいなんですよ。

 

***

 

近頃LGBTって言葉をよく聞くようになりました。無意識に抑圧されてきたものが可視化されるのはいいことですね。「LGBTを差別するな!」「マイノリティへの理解を!」なんて声も飛び交ったりしていますが、わたし自身は「理解」してほしいと思ったことはありません。

この記事には「わたしの所感」を書きました。決してLGBTの総意ではないので誤解しないでくださいね。

なんだかややこしくなっちゃいましたけどぜひ読んでください。

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そもそもLGBTとは?

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーの頭文字を取った言葉です。レズビアンは女性だけど女性が好きな人、ゲイは男性だけど男性が好きな人、バイセクシャルは男性も女性も好きな人、トランスジェンダーは心と体の性別が男女逆な人、といったところでしょうか。

しかしわかりやすさ故なのか、いわゆる「ジェンダーマイノリティ」と呼ばれる人たちをひとまとめにして指す言葉にもなっているようです。しかし、もしセクシャリティジェンダーを、マジョリティ/マイノリティと二分化するのであれば、LGBTという言葉には含み切れていないセクシャリティの人たちがたくさんいるんです。

 

セクシャリティジェンダーについて語るときには、3つの要素が必要になってきます。

 

身体的性

身体的に、自分は女性か?男性か?どちらでもないのか?という観点です。

先天的に性器とか性ホルモンとか、男/女とはっきり分かれていない人もいますよね。

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性自認

自分が自分の性別をなんだと思っているか、という観点です。

女、男、どちらでもない、どちらでもある、わからない、など、様々ですね。

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性的指向

自分がどんな人を好きになるか、という観点です。

異性が好き、同性が好き、みんな好き、誰も好きにならない、などこれも様々。

ちなみに、好きになる/付き合える人が単数か複数かによっても分類があります。

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こんな感じでした。

マジョリティであるとされる「ふつう」の人、つまり身体的性と性自認が一致していて、異性愛主義で、好きな人は1人だという人は、シスジェンダーヘテロセクシャルモノアモリーなんですよね。

 

知ってましたか?

わたしは知りませんでした。

 

だいぶ前にツイッターでRTされてきたツイートを見て、「そんな分類があるんだ~」と初めて知りました。

こちらですね。

 

 

もふふの自分語り

わたしの話をします。

身体的性

女性です。

性自認

わたしは女の身体で生まれましたが、今のところ自分を女と思っていません。でも男だとも思いません。どちらでもないな~と感じています。

理由はまだ自分の中でも明らかになっていませんが、ただ、社会から求められる「女性像」「男性像」、そのどちらの性質も満たしていないと感じています。「女の子は~~~」を主語にして語られる多くの性質がちっとも自分に当てはまらないんです。「女の子はおしゃべりが好き」「女の子はスイーツが好き」「ウエディングドレスは女子みんなの夢」などなど。。

主語がでかい論にはろくなものはない!と思っているので、今まで何を言われてものらりくらりかわしてきました。でも身体が女性であるがゆえに、見た目が女性であるがゆえに、「女の子なんだから~~~」を散々投げつけられてきて、なんだかな~ちがうんだよな~もうやだな~という気持ちが積もりに積もってきた感じはしています。

わたしはわたしであって、女とか男とかどうでもいいんだよ~~~~。

性的指向

そしてわたしは物心ついた頃から女の子が好きです。小さいころから女性アイドル大好き。かわいい女の子大好き。世界でいちばん愛している女の子もいます。(3年くらい音信不通だけど…)

でも男の子を好きになったこともあります。今お付き合いしている人は(身体的性が)男性です。

だからわたしはわたしのことを、「性別関係なく好きな人が好き」と認識しています。

好きな人は好きだし嫌いな人は嫌いだよ!

 

それでもって好きな人は複数います。エロースなのか、フィリアなのか、アガペーなのか、そういう細かい分類はしません。ざっくりとした「好き」です。

お付き合いしている人はひとりです。複数人と付き合うのは物理的に無理です。

ということは

これらのわたしの性質をざっくり分類すると、Xジェンダーパンセクシャルポリアモリーということになるみたいですね。全然ふつうじゃない!

 

わたしは特に「Xジェンダーパンセクシャルでポリアモリーです!」と自己紹介したことはありません。芸能人で実はゲイでしたとかカミングアウトして叩かれてしまった人もいましたけど、そもそもカミングアウトとかするものじゃないと思うんですよね。

なんというか、人間はひとりひとり違うし、違うことが当たり前なのに、「シスジェンダーヘテロセクシャル」であることが当然の前提としてみんなの潜在意識に刷り込まれているこの状況がきもちわるいなあ。もやもやするなあ。みんな違うなんてみんな知ってるはずなのに。

カミングアウトするということは、わたしは他人とは違う要素を持っていますよという告白なわけで。性的マイノリティですよという公言なわけで。みんな違うのが当たり前なのに、わざわざ違うよってカミングアウトするってなんかおかしくない??と思うのですよ。

 

偏見を持たないための理解

たま~に見かけるんです。「LGBTに偏見はないです!」って言ってる人。でも「偏見はないです」って言ってる時点で、わぁ~~~あなた偏ってるよ〜〜〜!と思ってしまうのです。ふつうの人/LGBTの人って線引きしてるんですもん。「昨日髪切ったんだ~!」という人に対して、「へぇ。大丈夫わたしショートヘアの人に偏見ないよ!」なんてわざわざ言ったりしないですよね。無意識に自分をマジョリティと思い込んで、LGBTの人をマイノリティに押し込めてしまっているんですよ。

 

人間はみんなそれぞれ違うんですから、マジョリティもマイノリティもあったもんじゃないんです。と思ってます。

 

人間とはこういうものだ!とか、こうあるべきだ!という決めつけは思考停止です。いろんな人がいて、それぞれの考え方があって、それぞれの人生があります。多様性があることを理解して、そういうもんなんだなって思っておけばいいんですよ。そういうもんなんですよ。

特別、LGBTの人たちへの理解を!ということではなくて、みんな違う人間なんだよ!ってことを頭に入れておく必要があるんです。そのうえで何らかの感想を持つことや意見を述べることは個人の自由ですからね。

タイトルで「LGBTだけど理解してほしいわけじゃない」と述べた真意はここです。別に特別な存在じゃないんですもん。それに自分と違うもの、他人のことを理解するなんて烏滸がましいにもほどがあります。そんなの無理ですよ。

 

感想と意見をごっちゃにしないで

「レズとかゲイとか気持ち悪い」

そういう人もいますよね。仕方ないです。気持ち悪いって思ってしまうんだったら仕方ないんですよ。その人の感想について、他人がとやかく言うことはナンセンスです。

「レズとかゲイとか気持ち悪いから、迫害しよう」

これは意見ですよね。意見に対してはこちらも意見を述べて批判してもいいですよね。こう言われたらしっかり議論していきたいところです。

世の中には見ず知らずの他人の感想にまで批判を飛ばしてくるあたまのおかしい人もいまして、わたしは何年も前にぽろっと感想をつぶやいたツイートを叩かれたりしてちょっと傷ついたことがあります。。。こわかった。。。

 

みんな違ってみんないい 

こちらの本、中学生との対話形式で書かれているものですがとても良かったです。みんなに読んでほしい。ジェンダーの教科書として布教したい。

性の多様性ってなんだろう? (中学生の質問箱)

性の多様性ってなんだろう? (中学生の質問箱)

 

セクシャリティとかジェンダーとかまったくわからん!な人に特におすすめします。するする読めるので気楽に読んでみてください。

 

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LGBTは左利きの人と同じくらいの割合でいるとも言われていますね。

みんなおおっぴらにしていないだけで、きっとあなたも出会ってるはずです。わたしもそうだし、わたしの友人にもいますよ。

自分と全然関係ない世界の話ではありませんから。世の中色んな人がいるな~って思って生きていきましょ。

 

人間には多様性がある。性には多様性がある。

その意識がみんなに当たり前に備わっている世の中になってほしいな。とぼんやりと思い巡らせる今日この頃でした。